ジボダン社、科学を情感で表現し続けてきたSense It®の、30年の節目を祝う

ジボダン社が独自に開発した味覚を表現する言語Sense It®は、今年で30周年を迎えます。この言語が最初に開発されたのは1993年。それ以降、標準化された共通言語として、食体験の評価や差別化、革新的な製品の開発に世界中で広く使用されてきました。

ジボダンが定期的に表現を追加してきたSense It®は、開発当初に比べ、言語として格段に成熟しました。風味の特徴を記述するローカルツールとして始まったSense It®は、風味や味覚、食感を表現する豊かな共通言語に変貌しました。語彙の拡大に伴い、プラントベースミート（植物性代替肉）など、時代の流れと共に出現した新しい食品カテゴリーをも言葉にすることができるようになりました。最近では、固体の食感を表す語彙が追加されたことにより、生産者は、プラントベース製品のドライさや渋み、ジューシーさといった特徴をどうしたらうまく調整できるのか、より深く理解できるようになりました。

Taste & Wellbeing グローバルサイエンス＆テクノロジーを率いるファビオ・カンパニールはこう説明します。「消費者は、その商品を好きか嫌いかは直感的に判断できるのですが、その理由を言葉で説明するのが難しいのです。Sense It®は、消費者が「感じたこと」と「言葉で表現すること」の橋渡しをします。年月を重ね、新しく登場した重要な食品カテゴリーにも対応できるまでに発展したSense It®は、これからもお客様の製品開発で大切な役割を果たします。」

Sense It®の強みは仮想環境でも使用できる点で対面での消費者テストが行えない場合などに役立ちます。トレーニングを受けたジボダンの専門家たちが、Sense It®に加え、独自に開発した包括的なプロファイリング手法を駆使し、ー消費者の製品に対する印象を高精度に言語化しお客様にお伝えします。

今後は、複雑化する言語を簡素化し、ユーザーにシームレスな体験を提供するために、デジタル化が大切な役割を果たします。さらにファビオはこう付け加えます。「例えばプラントベースバーガーを五感がどのように捉えたのか、食感や色、味覚など、ユーザーが食体験全体を言語化できるような一連のデジタルツールの開発を進めています」

Sense It®はデジタル化によって大きなメリットを受けますが、一方でSense It®自体もAIツールやデジタルツールの進歩に重要な役割を果たします。消費者の「知覚」を言葉にすることで、Sense It®は、感覚をデジタルに処理して伝えるための豊富な語彙を提供し、次世代の言語ベースAIの活用を支援・促進していきます。

Sense It®の来歴と詳細を、​こちらのページからご覧いただけます。

ジボダン社について

ジボダン社は、テイスト＆ウェルビーイングとフレグランス＆ビューティ分野の世界的なリーダーです。私たちは、⾃然環境を敬い、⼈々のより幸せで健康的な暮らしを創造することで、⼈間の経験の素晴らしさを称えます。お客様とともに、ジボダン社は⾷体験をお届けし、インスピレーションを得たフレグランスを作り上げ、⼈々の美しさや⼼地よさのための美容とウェルビーイングのソリューションを開発しています。2022 年度において全世界で16,700 ⼈を超える従業員を擁し、売上⾼ 71 億スイスフラン、フリー・キャッシュ・フロー⽐率 6.7％を達成しました。250 年以上の歴史のあるジボダン社は、⼈々の健康や幸せを向上させ、⾃然にとって有益な影響⼒を⾼めることによって、パーパス（存在⽬的）に基づいた⻑期的な成⻑の達成に向けて取り組んでいます。Human by nature―これがまさにジボダン社です。詳しくは https://jp.givaudan.com/をご覧ください。

ジボダン社のテイスト＆ウェルビーイングについて 

イノベーションと創造性を⼒に、ジボダン社のテイスト＆ウェルビーイングは、お客様に選ばれる協創パートナーとなることで⾷の未来を形作ることを⽬標としています。フレーバーと⾵味の世界的なリーダーとしての地位を基盤に、当社はさらに⼼と体、そして地球にとってよい⾷体験を創造することを⽬指します。フレーバーや⾵味、機能・栄養ソリューションなどの幅広い製品ポートフォリオと、⾷のエコシステムについて深い知⾒を持つジボダン社は、お客様やパートナーと協⼒して、⾷品・飲料分野で画期的なイノベーションを起こすことに情熱を注いでいます。Human by nature―これがまさにジボダン社です。私たちがどのように⾷の未来を形作っているかについては、https://jp.givaudan.com/taste-wellbeing をご覧ください。