ジボダン社、植物性タンパク質の新しいソリューションを加速するため、世界的なイノベーションのための協力関係を拡大

協力関係の構築により、タンパク質代替製品についてのイノベーションを拡充

2020年06月30日

フレーバーとフレグランス業界のリーディングカンパニー、ジボダン社は、代替タンパク質製品の革新的なソリューションを促進するため、新たな協力関係のもと、世界的なイノベーションのエコシステムを拡大すると発表しました。

急速に拡大するこの分野で新たな機会を開拓するために、協力関係は多様なイノベーションを生む上で重要な役割を果たします。「成功を共有するためのパートナーシップ」を目指す「2025年に向けての5か年計画」の一環として、ジボダン社は、代替タンパク質分野における世界水準の技術力を強化するために、業界のパートナーや学界、スタートアップ企業等のイノベーターによる世界規模の協力関係を構築しています。

ジボダン社フレーバー事業部グローバルサイエンス&テクノロジーヘッドのファビオ・カンパニールは、次のように述べています。「植物性肉代替製品や代替タンパク質源への大きな転換は、今日の食品業界において最も大きな変革の機会の一つといえます。どの企業も一社だけでこれらに対処することはできません。私たちは、こうした製品がもたらす技術面や味についての複雑な課題を解決するために、業界で最も優秀な人材を擁する企業と提携しています。私たちの協力関係は、新たな創造性のある取り組みに拍車を掛け、より速く、より機敏なイノベーションのパイプラインを生み出します。」

最近の協力関係の事例としては、リデファイン・ミート社(Redefine Meat)とともに工業用3D印刷技術を用いて世界初の植物性代替ステーキ(Alt-Steak™)製品を開発しました。ビーフステーキの食感や風味、外観を備えたこの製品は、大規模な市場投入を実現する生産量と原価率が可能になります。ジボダン社は、業界をリードするフレーバーと味の技術力を駆使して、新しい代替ステーキAlt-Steak™製品がより確実に本物の肉と同様の満足感のある風味や香り、食体験を提供できるように、リデファイン・ミート社(Redefine Meat)と緊密に協力しています。

また、ジボダン社の一連の協力関係の中でも、美味しいタンパク質代替製品の開発に焦点を当てた、最新の事例としては、ワーゲニンゲン大学・研究センター(Wageningen University & Research:WUR)が主導する世界規模の取り組み、プラント・ミート・マターズ(Plant Meat Matters)コンソーシアムも含まれます。このコンソーシアムは、牛肉をはじめ、将来的には豚肉や鶏肉などについても植物性代替製品を生産することを目指しています。このプロジェクトでは、植物性タンパク質を加工肉やひき肉ではなく、本物のステーキのような層状の繊維構造に変換する、WURの画期的なシアー・クエット・セル(Shear-Couette Cell)技術を使っています。この協力関係ではサプライチェーン全体から主要な業界関係者を結集し、この新技術についての規模の拡大と商業化を目指します。

また、ジボダン社は、カリフォルニア大学バークレー校と、化学・生物分子工学科の製品開発プログラム(PDP)を通じて、タンパク質分野についても研究しています。PDPプログラムは、高品質な代替肉を設計・製造するという複雑な技術的課題に、学生と協力して取り組むというユニークな試みです。ジボダン社は魅力的で美味しい肉代替製品を作るために、味や食感、匂いなどの重要な要素を理解するための専門知識に関して、学生を支援しています。PDPとの最近の事例では、食品業界、特に栄養飲料に画期的な変化をもたらす可能性のある、新しい有望な植物性タンパク質原料のトップ6を特定するという先駆的な研究プロジェクトを行いました。

また、カンパニールは次のように述べています。「今世紀に入ってから業界が直面する大きな課題に取り組むために、食品・飲料メーカーは協力の必要性をより認識するようになっています。その中には、気候変動や栄養問題などの喫緊の課題も含まれています。私たちは協力することで、これらの課題により早く、より効果的に取り組めると信じています」。


ジボダン社について

ジボダン社は、フレグランスとフレーバー業界のリーディングカンパニーです。その歴史は250年以上にも及び、ジボダン社は長きにわたり香りと味を革新してきました。お気に入りの飲料や毎日の食事、高級な香水や化粧品、洗濯物のお手入れまで、その創造は感性を刺激し、世界中の多くの消費者を魅了しています。ジボダン社は存在目的に基づいた長期的な成長の達成に向けて取り組むとともに、人々と自然の幸せや健康を高める牽引役となることを目指しています。2019年度において全世界で14,900人を超える従業員を擁し、売上高は62億スイスフラン、売上高に対するフリー・キャッシュ・フロー比率は12.7%を達成しました。日本市場には1920年代に参入し、1973年にはジボダン ジャパン株式会社を設立、幅広く日本で事業を展開しています。詳しくは https://jp.givaudan.com/から、さあ、共に思い描きましょう。

ジボダン社フレーバー事業部について

ジボダン社は、地域のフレーバーについての包括的な知見をはじめ、広範なグローバル拠点や戦略的な洞察力により、お客様がどこにいても緊密なパートナーシップを築くことができます。カスタマイズした製品づくりとともに、フレーバー事業部は、新鮮でユニークなアイデアやソリューションにより、お客様や消費者を驚かせるような知見や革新性、創造性にあふれています。また、ジボダン社は、飲料や菓子製品、セイボリー、スナックなどの主要セグメントにおいて、感情を揺さぶるフレーバーと味覚の持続的な体験を創造します。製品の分野が何であろうと、ジボダン社は食品や飲料を美味しくすることに情熱を傾けています。ぜひ、「あなたの感性を魅了」してみませんか。フレーバー事業部についての詳細は、www.givaudan.com/flavours をご覧ください。

本件の問い合わせは

Jeff Peppet, Givaudan Flavour Communications
T +1 513 293 3740
E  jeff.peppet@givaudan.com

Debbie Daly, Instinctif
T +44 1869 353804
E debbie.daly@instinctif.com