ビューラー社とジボダン社が、シンガポールで植物由来食品に特化した独自のイノベーションセンターを開設

2020年02月13日

大手フードテクノロジーのプロバイダーでありフレーバーとフレグランスのグローバルリーダーのジボダン社は、そのグローバルなパートナーシップをアジアに広げ、植物由来食品に特化したイノベーションセンターを建設します。この施設は、今年後半にシンガポールにオープンする予定です。

ビューラー社(Bühler)のCTOであるイアン・ロバーツ氏は次のように述べています。「2050年には世界人口は100億人になると予測されていますが、これは単独で解決するには大きすぎる課題です。今世紀の気候と栄養の問題に影響を与えるために協力することが急務であると、企業はより認識するようになっています。大学や新興企業、そして様々な企業が一体となって、イノベーションを起こし、より持続可能な食料の生産方法を見つ出す必要があります。これこそが、このイノベーションセンター開設の目的であり、世界の人口の半分を占めるアジアでこのビジョンを実現するために、志を同じくするパートナーと出会えたことを嬉しく思います。」

両社の専門家による共同施設

新しい施設はジボダン社のウッドランズにある拠点の敷地内にあり、ビューラー社製の押出成形機を備えたパイロットプラントとジボダン社の厨房設備やフレーバーラボがあり、両社により共同で運営されます。また、両社の専門家がこの施設を支援します。

イノベーションセンターでは、植物由来の新しい食品の開発を目指す食品加工企業やスタートアップ企業、大学の研究者の参加を歓迎します。ビューラー社(Bühler)の設備や加工に関する専門知識と、ジボダン社のフレーバーや味、成分、および製品開発に関する専門知識が組み合わさることにより、独自の提案と相乗効果を生み、新製品の開発者にとって、特に湿式または乾式の押出成形機を利用する際に大きな利点となります。

アジア市場の重視

「同センターを開設することを大変、誇りに思います。同センターは、業界のリーダーが一丸となって、食品イノベーションのエコシステム全体に利益をもたらすことができる証です。この施設が、東南アジアの中心に位置する多様性を持つ国、食の未来に強い意欲があるシンガポールに開設されることを特に喜ばしく思います。今後、アジアでは植物由来の製品、特に代替肉の分野で大きな市場の可能性があると考えています。植物由来の食品の開発と製造に関する両社の専門知識を組み合わせることで、アジア人の嗜好、期待される食感、調理法に対応した新しい領域への進出が可能になるでしょう」と、ジボダン社のサイエンス&テクノロジーヘッドのファビオ・カンパニールは述べています。「押出成形製品は、本格的な食肉代替品を開発するための重要な技術であるため、最初にここに焦点を当てたことは重要です。また、これは、風味や味を最適化し、消費者がとてもおいしいと感じ、栄養価の高い押出成型製品を作ることが可能になるので、ジボダン社にとっても大きな強みになります」

イノベーションセンターでは、問い合わせを受け付け中

イノベーションセンターは、現在、シンガポールにあるジボダン社のウッドランズ拠点の敷地内にて建設中です。このプロジェクトは、今後、シンガポールで開催されるフューチャー・フード・アジア(Future Food Asia)のプロテイン・パビリオンにおいて、2020年6月2~3日に紹介される予定です。施設の全面オープンは2020年の第4四半期を予定しています。イノベーションセンターでの実験を希望される企業、スタートアップ企業、大学等は、ビューラー社およびジボダン社のシンガポール現地オフィスにお問い合わせください。


ビューラー社について
何十億もの人々がビューラー(Bühler)社のテクノロジーに接して、毎日の食料や移動のための基本的なニーズを満たしています。20億の人々が毎日、ビューラー社の設備で製造された食品を食べ、10億の人々がビューラー社の機械で製造された部品を搭載した車で移動しています。数え切れないほどの人々が眼鏡をかけ、スマートフォンを使い、新聞や雑誌を読んでいますが、これらはすべてビューラー社のプロセス技術とソリューションがなければ成り立ちません。このように世界中に関連を持つ私達は、今日の世界的な課題を持続可能なビジネスに変えることができるユニークな立場にあります。私達は、すべての人々が健康的な食品を入手できるようにしたいと考えています。また、私達は、エネルギー効率の高い自動車や建物、機械によって、気候を保護する役割を果たしたいと考えています。私達のモットーは、「より良い世界のためのイノベーション」を生み出すことです。ビューラー社は、売上高の最大5%を研究開発に投資しています。2018年には、13,000人以上の従業員により33億スイスフランの売上高を上げています。スイスの家族経営企業であるビューラー社は、世界140カ国で事業を展開し、30の生産拠点からなるグローバルネットワークを運営しています。詳しくはこちらhttps://www.buhlergroup.com/content/buhlergroup/global/ja/homepage.html

ジボダン社について
ジボダン社は、フレグランスとフレーバー業界のリーディングカンパニーです。食品・飲料・家庭用品・香水のメーカーなどと密に連携し、世界各地のお客様に喜んでいただける味と香りを開発しています。お客様の嗜好を把握したいという情熱と、革新的製品へのあくなき探求心を基に、フレグランスとフレーバー業界のリーディングカンパニーとして「engage your senses(あなたの感性を魅了する)」フレグランスとフレーバーを創り出してきました。2019年の売上高は62億スイスフランに上ります。ジボダン社はスイス本社のほかに、180を超える地域に拠点を構え、従業員も全世界で約14,900名を擁しています。日本市場には1920年代に参入し、1973年にはジボダン ジャパン株式会社を設立、幅広く日本で事業を展開しています。ジボダン社の詳細は、 https://jp.givaudan.com をご覧ください。


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markus.reber@buhlergroup.com

Jayanthi Rajoo, Head APAC Communications, Flavour Division,
Givaudan Singapore
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Bühler Asia Pte. Ltd., Singapore
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