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An Odyssey of Flavours and Fragrances:ジボダンならではの社史

『An Odyssey of Flavours and Fragrances』 -フレーバーとフレグランス業界の中枢へといざなうジボダンならではの社史をここに紹介させていただくことを大変光栄に感じております。

『An Odyssey of Flavours and Fragrances』について、ジボダン社CEOのジル・アンドリエは、次のように述べています。「香りと味は、私たちの生活の様々な面に大きな影響を与えています。この本は、そのことに気づいていただくための皆様への招待状です。」 

 『An Odyssey of Flavours and Fragrances』は、歴史や哲学、科学、写真、文学というプリズムを通して、香りと味の世界を、その中に身を置くジボダン社の立場から、余すところなく紹介しています。    

出版社のコラボレーションと愛ある仕事​

フランスの出版社エディションズ・デ・ラ・マルティニエール社と米国の出版社エイブラムス社がタッグを組み、3年間にわたる共同作業の結果誕生したのが、 『An Odyssey of Flavours and Fragrances』です。いずれも味覚と嗅覚の探求に情熱を燃やす5人の著名な書き手が結集して、丹念な取材を重ね、このアンソロジーを作り上げました。

書き手たちの言葉を補完するのが、素晴らしい画像です。満載された画像から、業界のパイオニアがどのような顔をしていたのかを知り、ジボダン社の社歴で重要な役目を果たした場所や場面を目にすることができます。収録された写真の多くは、ジボダン社のアーカイブに保存された門外不出の画像です。

 

     

        

    Givaudan & Cie advertisement, 1930s

    香料業界の巨人の双肩​

    著名な香りのスペシャリストであり、歴史学者でもあるアニック・ル・ゲレ氏が著した第1章『Givaudan, a secular history』では、今日のジボダン社の形成に最も貢献した人たちを紹介しています。

     

    例えば、グラースのジャン・カール は、1946年にパフューマーのための学校を創設し、香水づくりは科学ではなく、芸術だという画期的な考え方から、パフューマーの真のアプレンティスシップを初めて構築しました。

      そのほかの重要な人物としては、レオン・ジボダンとザビエル・ジボダンが挙げられます。二人は、香水業界向け合成香料のスイス最大のメーカーを創業し、お分かりのように当社の現社名の由来となりました。   

      味覚と嗅覚に関する偉人の思考

      第2章は、 『Tasting, smelling, sensing: an aesthetic of flavour and aroma』と題され、研究者で哲学者のカロリーヌ・シャンピオン氏が執筆しています。プルースト、プラトン、カント、ヘルダーリン、レヴィ=ストロースをはじめ、香りと味が持つ力について思いを巡らせた偉大な芸術家と哲学者の考察や発想を通して、フレーバーとフレグランスの歴史を散歩することができます。

          

      最適な化学作用を模索する​

      化学教授のブリジット・プルースト氏が担当した第3章『Windows on the world: taste and smell』は、フレーバーと香料調合の科学的側面に焦点を当て、新たな味と香りを誕生させる分子過程と、これをどのように操作すれば、完璧な味と香りを生み出すことができるのかについて解説しています。

      人間の身体が風味と香りを知覚する仕組みについても取り上げており、ある特定の化学パターンがどのように脳で生じ、記憶や快楽、感情を呼び起こすかを知ることができます。    

      文学的アプローチ

       最終章は、文学作品です。ペルシー・ケンプ氏書き下ろしのオリジナル短編小説『Just Common Sense』は、味と匂いが持つ、感情を刺激する力を称える内容です。なんともとらえにくい感覚も、手練れの書き手であれば、いかにリアルに描写し、読み手にイメージを喚起させることができるかを示す、典型的な例といえます。