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イランイランの新たな夜明け

濃厚でバターのようなカスタードの香りを持つ熱帯性の樹木イランイラン。原産地フィリピンでは「花の中の花」の称号を与えられました。

イランイランの花は非常に傷つきやすいため、夜明けに人の手で摘み、それを2時間以内に蒸留させなければなりません。残念なことに収穫や蒸留の仕方が悪く、ここ何年もの間イランイランの品質は低下していました。それがいま、回復に転じようとしています。

世界的に有名なフローラル系香水で主役を務めるイランイランは、濃厚な中にわずかにスパイシーさを感じる香りで、夏の鮮やかな彩りを想起させます。アフリカ大陸東南部沿岸に位置するコモロ諸島、この火山島に生育する気まぐれで、鮮やかな黄色のこの花は、蒸留する前からすでに強く甘い芳香を放っています。

コモロ諸島は世界のイランイラン供給の80%以上を産出しています。つまり、この貴重な花を守ることは香水のイノベーションのためだけでなく、この花で生計を立てている人々にとって死活にかかわることです。

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コモロ諸島最小の島、モヘリ島はその一例で、認識不足や貧弱な蒸留設備が原因で、イランイラン精油の品質は大幅に低下してしまいました。そこでジボダン社は、コモロ諸島で数世代にわたって芳香植物の生産・輸出を営んできたAGKと提携し、イランイランのオイル品質改善に取り組んでいます。

ディプティックに新たなインスピレーションをもたらした新しい取り組み​

ジボダン社は資金提供を行って新しい銅製蒸留器を設置すると共に、収穫・蒸留技術の向上、地元の村々に対する教育支援や学用品購入の約束を通して、 コミュニティ全体を豊かにしながら、この貴重なオイルの最高グレードをパフューマーに提供していきたいと考えています。ジボダン社のイランイランの品質は大幅に向上し、お客様であるフランスの香水メゾン、ディプティックは新作香水「Eau de Mohéli」で、イランイランの花を前面に打ち出すことを決めたほどです。

花弁のカーボンフットプリントも考慮​

栽培方法の向上だけでなく、植物が生い茂る森の周辺環境も保護が必要です。ジボダン社では、成長が早い樹木を植えることで、蒸留器加熱用の薪の長期的確保による森林伐採が生じないよう努めています。伝統的な生産方法を守りつつ炭素排出量のバランスも保つという私たちの戦略は、この明るい日の光を受けた香りを今後何世代にもわたって生産していくことを約束することを意味します。

イランイランについて​

  • イランイランの花は摘み取ってから2時間以内に蒸留しなければならない
  • 花弁の蒸留には14時間かかる
  • わずか1 kgの精油を作るのに50 kgの花が必要
  • オイルのグレードの違いは蒸留時間の違い

イランイランについて詳しくはこちら

> 好循環がもたらす価値 (English)

 

倫理的調達プログラム​

こういった持続可能な行動は、ジボダン社の「倫理的調達」プログラムによるものです。プログラムでは、特定の原料を選び、それを長期的に保護・育成することを目指しました。それは、希少な原材料の世界的供給の維持が重要であるとの認識に立った取り組みです。人、製品、環境、社会を取り込んだ持続可能なビジネスモデルを展開することで、そうした天然資源の未来を明るいものにできると考えています。

各原料の倫理的調達プログラムについて詳しくは、それぞれのリンク先をご覧ください。

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