engage your senses

科学とクリエイティビティの出会い:
成功を生み出す関係

クリエイティブなものは必ずイノベーティブなものになるのでしょうか? イノベーティブなものは必ずクリエイティブでしょうか? ジボダン社では、この2つは密接に関係しています。上質のファインフレグランスから、機能性製品、心躍る新しい原料まで、私たちの技術イノベーションはフレグランスクリエーションの未来に変化を起こします。

ジボダン社の文化にはイノベーションが定着しています。サプライチェーンの遥か先のパートナーから、静謐な世界にいる職人のパフューマーまで、企業の中の誰もがイノベーションを起こす力を持っています。イノベーションの目的は、効率の向上とクリエイティビティの刺激の2つです。たしかにフレグランスの世界は非常にクリエイティブですが、この世界は科学技術の上に成り立っているものです。そのことが、驚きと喜びを創造する私たちを支えています。

「自然を欺く」必要がある現代のフレグランス

人が五感について詳しくなり、自宅や服、自分自身を香らせて香りに囲まれていたいと思うようになったとき、香水の「効果」が重要なポイントになります。長く香るか、製品のライフサイクルを通して香りが何度も復活するかどうかが製品選びに影響を与えるようになります。

しかし、日用品の場合、例えば衣類の柔軟剤の場合などでは、それは非常に難しい問題です。洗濯槽内の大量の水の中に香りを入れても、すぐに希釈され、しかも洗い流されてしまいます。この問題をどう克服するかは、ジボダン社のイノベーティブな科学者とパフューマーにかかっています。

家庭用品用のフレグランスが自然を「欺いて」何もないところで香る、それは通常ではありえないことです。しかし洗濯機の中であれば、水が大量でも、香料が繊細なものであっても、香りを持続させることは可能です。私たちは香りを濡れた洗濯物に付け、乾いたときやたたむとき、そして着るときにもまた香るようにすることができます。こういった喜びあふれる「決定的な場面」で香ることで、人はそのフレグランスをとても好ましく思います。ただ好ましく思わせるだけではありません。その場面にふさわしい香りがタイムリーに香れば、匂い以上の何かを伝えることができます。香りが清潔さや優しさを主張して、製品に対する印象を補完してくれます。

香料のルールを書き換えるカプセル化技術

いい香りの瞬間は、カプセル化という方法で実現しています。この技術では、ポリマー製またはデンプン製の「シェル(殻)」のような物に香料オイルを閉じ込めてオイルを保護します。これによってパフューマーはより良い香り設計が可能になり、科学者は狙ったタイミングで重要な香り体験が起きるように演出することができます。カプセル化されていないフレグランスオイルではこういった結果を得ることはできません。これが香料のルールを書き換えた技術です。

フレグランスの研究拠点

スイス
ジューベンドルフ
の原料
研究センター
フランス アルジャントゥーユ
のフレグランスデリバリー
システム研究センター
英国 アッシュフォード
の官能評価
試験研究センター

フレグランスの新たな効能を探究​

フレグランス製品にもっと香りを求めると同時に、「香る」以上の効能も期待しています。

人間の嗅覚は脳の「伝達」機能によって処理されていて、身の回りの匂いや光、音や質感の信号は電気信号へ変換されます。それが神経伝達物質という化学物質と結びついて、昼夜を問わずあらゆる瞬間の思考や感情、行動のもとが形成されます。

伝達
伝達

嗅覚系は脳の他の多くの部位とつながり、記憶や感情への「スーパーハイウェイ」のようなものを形成しています。科学者は、人間の五感をうまく利用し健康状態を向上させる方法についての認識を高めつつあります。身体への効果を負担のない方法で得られるという点で、フレグランスはこの領域において他とは異なる強みを持っています。

例えばエアフレッシュナーを使ったあと、効果がゆっくりと広がって、気持ちの変化に効果を発揮していく様子を思い浮かべてみてください。

ジボダン社の科学技術チームは嗅覚科学に関する学術的研究に注目していますが、同時に、消費者がどのように感じるのかもモニターしています。匂いの科学は、学術界が幅広く研究しているとはいえ、まだ新しい領域です。ジボダン社では、人がフレグランスを「好き」かどうかや、感情反応があるか、記憶が呼び起されるかを調べるだけでなく、すっきりした・リラックスしたといった挙動の変化が本当にあるのかを調べ、独自に研究を進めています。

新しい芳香分子の探求​

ジボダン社の芳香分子探求チームに所属する科学者たちは、香料業界にインパクトを与える次なる「大発見」を目指す、というやりがいのある仕事に取り組んでいます。自然からインスピレーションを受けるフレグランス化学者ですが、そのようなフレグランス化学者が次代のトレンドをリードすることはよくある話です。アルデヒドがフローラルノートをより引き立たせるという発見を始め、マリンノートや「floral eaux」の流行、持続可能な未来の構築など、合成香料原料は極めて重要な役割を果たしています。しかし、合成香料原料の発見はその後に続く長い旅の始まりに過ぎません。パフューマー、ケミカルエンジニア、フレグランスエバリュエーター、環境問題専門家、法律専門家、毒物学者が協力し合い、新しい材料の香りだけでなく、安全に使用し楽しめるかどうかを確認していく必要があります。

イノベーションを加速するバイオアッセイ​

バイオアッセイでは、新しい分子の感度や生分解性を素早く評価できます。また、賞を受賞した当社のKeratinoSens®法では、分子構造と皮膚感作性の関係を素早く評価できるため、イノベーションを加速できます。他にも、ジボダン社の社内バイオアッセイで分子の安全性を判定しており、新たな設計の選択、試験、ベンチマーキングが以前に比べ容易になっています。分子の安全性分析結果が分かれば、化学者は膨大な可能性の迷路を迷わず進むことができ、どの分子を使用できる・できないの判断がしやすくなります。時間をかけて知識を積み上げていくことで、このプロセスはさらに加速化します。異なる分子間の相関関係を導き出したり、感作や想定される規制要件に関するデータを入手したりできるようになるでしょう。

持続可能性を支える科学技術​

パフューマーのパレットを可能な限り充実させること、また、どんな場合でも、どんな製品でも、それが最高級の香水であっても洗濯用固形石鹸であっても、フレグランスを楽しめるようにすること、それが私たちの目標です。

これまで見てきたような最先端技術に向けて取り組む際、私たちは持続可能性に関する要件も満たさねばなりません。ほとんどの場合、プロセスの効率化が進めば、おのずと経済面・環境面も向上します。炭素効率、廃棄物の削減、総エネルギー投入量の削減により、持続可能性プロファイルを向上させる方向へ進めるでしょう。

これが現場におけるクリエイティブなイノベーションです。